LAN接続計測器の制御

計測器とコンピュータの接続には、古くからIEEE488(GPIB BUS)が使われてきましたが、ケーブルの長さの制限やチャネル数の制限があるため、近年では、Ethernetのインターフェースを持つ計測器が増えてきました。LabViewでEthernet対応の計測器を制御するには、VISAリソースネームを指定する際に、GPIBの代わりに、TCPIPを選択するだけです。VISAリソースネームの種類はこちらを参照

  1. 計測器をLANに接続して、立ち上げておく
    各計測器の説明書を見て、少なくとも、IPアドレスとサブネットマスクを設定する必要がある。
  2. NI Measurement & Automation Explorer(MAX)を起動
    NI MAX
  3. ネットワークデバイスの文字を右クリックし、新規VISA TCP/IPリソースを作成を選択
  4. 新規作成フォームが開く
    1. LAN計測器の自動検出を選択し、次へボタンをクリック
    2. しばらくすると、LAN上の計測器のリソース名がリストされる
    3. 「ローカルサブネット上で検出された計測器を選択」のラジオボタンを選んで、次へボタンをクリック
    4. エイリアス欄に任意の名前を入力して、次へボタンをクリック
    5. 修了ボタンをクリック
  5. MAXのネットワークデバイス欄にエイリアス名とIPアドレスが表示される
    NI MAX
以上で、LabViewから、LANに接続された計測器を使用できます。LabViewのVIに、VISAリソースネームコントロールを配置し、VISAリソースネームコントロールのドロップダウンリストから、MAXで作成したTCPIPリソースまたはそのエイリアス名が選択できます。計測器がドロップダウンリストに表示されていない場合は、ドロップダウンリストで、Refreshを選択すると、対象計測器が表示されるはずです。

VISA resource name VISA resource name


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