フラットシーケンスの使い方 |
LabVIEWのブロックダイアグラムは、左から右へ、上から下へ順番に実行されます。また、各計測器のシーケンスは、VISAリソースネーム、データ、エラー情報などのフロー(結線順序)に依存します。では、フラットシーケンスで実行順序を指定するのは、どのような場合でしょうか。
CUIによるプログラミングでは、行の上下によって、実行順序を決定することができます。一方、LabViewでは、ブロックの配置と情報のフローで、ブロックの実行順序が決定されます。しかし、複数の計測器が並列動作する場合、異なる計測器を制御するブロックの実行順序は明確ではありません。このため、ブロック間の同期や順序指定を行う方法が用意されています。
実行順序が重要な場合、例えば、計測器Aで電圧を与えてから、計測器Bで電流を測定を行なうような場合、Aの処理が完了するのを待って、Bの命令を実行させる必要があります。実行順序を決定するためには、1. エラー情報またはVISAリソースネームを実行順序に合わせて結線する方法(ブロックにエラー出力やVISA出力がある場合)、2. フラットシーケンスを使用して同時に実施するブロックを指定する方法、3. ブロックに同期イベント(トリガー)をかける方法があります。