1. 計測器とPCの接続

  1. 使用できる計測器
    PCに接続できる計測器を使用する必要があります。計測器のリアパネルなどに、IEEE488(GPIBやHPIBと表記される場合もある)というコネクタ(図1.1)があれば接続できます。新しい計測器の場合は、USBやEthernetで接続できるものがあります。

    IEEE488 port

  2. 接続
    PCとの接続は、GPIB-USB-HSという片方がIEEE488コネクタ、もう一方がUSBのインタフェースが実験室にありますので、USB側をPCに、IEEE488側を計測器に接続します。計測器同士は、図1.2のようなIEEE488ケーブルで接続します。計測器は、数珠つなぎにして31台まで繋ぐことができます。コネクタはスタックすることができるようになっていますが、スタック接続は4個までにしてください。図1.2では2個のスタックになっています。

    IEEE488 BUS Connection

  3. アドレス設定
    IEEE488 BUSに接続された計測器を見分けるために、GPIBアドレスを重ならないように割り当てます。アドレスの設定は、計測器本体のパネル操作により行いますが、機種ごよって設定方法が違うので、各測定器のメニューやマニュアルで調べてください。

  4. 電源の投入と終了
    電源の投入と終了時は、以下の点に注意してください。

    • なるべく計測器の配線が終わってから計測器の電源を投入してください。ただし、DUT(測定対象)は、計測器およびDUTの電源を入れた後で接続してもかまいません。
    • 電源ON/OFF順序に注意してください。不用意に電源をON/OFFすると試作回路や計測器を破損することがあります。原則として、信号源に近い側から電源を投入して、電源を切る時は、その逆の順序にします。
    • データを取る場合や、高感度の信号検出が必要な場合は、計測器の電源と空調は計測を始める1時間以上前に入れておいてください(動作確認だけであればすぐ測定してもかまいませんが)。


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