5 Shmoo プロット

IMS Shmoo は2つの要素をパラメータとしてテスト条件を変えながら自動的にテストを行い、2次元のグラフを作成するユーティリティです。ここでは例として、実習チップの遅延バッファの電源電圧と遅延時間の関係を調べます。

5.1 Shmoo の起動とロジックマスタへの接続

IMS Screens のメニューから、 Utilities → Shmoo Utility を選択します。または、コマンドラインで、ims_shmoo と入力します。正常に起動すると、図5.1のようなウインドウが表示され、左下に Connected と表示されます。

Shmoo Plot Window
図5.1 Shmoo Plot Window

5.2 ロジックマスタ設定ファイルのロードと機能テストの実施

Shmoo Plotの前に機能テストを行い、デバイスがテストにパスしている必要があります。ここでは、IMS Screens による機能テストで作成・保存した遅延バッファ用のIMS設定ファイルを IMS Screens に読み込んで使用します。または、Shmoo Plot のメニューから、File → Load Setup File を選択します。

5.3 パラメータの設定

Shmoo Plot のメニューから、Parameters → Set Parameters... を選択します。左側がX軸の設定、右側がY軸の設定になります。まず、X Axis の Parameter をマウスでクリックして適当なものを指定します。ここでは、Delay を選択します。次に、このパラメータに対応するグループ名を指定します。ここでは、outを指定します。測定対象に指定したグループ(ここでは out)のストローブタイミングを変えながら、エラーが発生する時間(=遅延時間)を探します。指定以外の出力グループのストローブタイミングはOperating Conditionsウインドウで指定された値に固定されます。 さらに、各欄を埋めていってください。入力された値は、様々な色で表示されます。この色の意味は、

下のほうには、Guard Value という項目がありますが、これは、デバイスの安全レンジを指定する項目で、必ず要求されるものではありません。特にデリケートなデバイスをテストする場合に指定してください。ここまで入力した段階で、Shmoo Plot ウインドウは、図5.3のようになっているはずです。

Set Parameters Window
図5.2 Set Parameters Window

Shmoo Plot Window after Parameter setting
図5.3 パラメータ設定後の Shmoo Plot ウインドウ

5.4 Execution ダイアログ

Shmoo Plot のメニューから、Options Execution... を選択します。図4.5のようなウインドウが現れます。Test type: の選択ボックスから、下記のどちらかを選択します。

Execution Window
図5.4 Execution Window

5.5 ログする情報の指定

Shmoo Plot ウインドウのメニューから、Options → Logging... を選択します。図5.5のようなウインドウが表示されます。トグルスイッチをON/OFFすることで、テスト中に保存する情報を指定します。

Logging Window
図5.5 Logging Window

5.6 テストの開始

Shmoo Plot ウインドウの一番下にあるStartボタンをクリックしてテストを開始します。テストの進行とともに、結果が表示されます。

Shmoo Plot Window
図5.6 Shmoo Plot Window

5.7 ログ情報の確認

テスト中にログに送られた情報を見るには、Shmoo Plot ウィンドウのメニューから、View → Log Messages... を選択します。

5.8 サマリーの確認

現在のShmoo Plotの設定と、得られた結果のサマリーを見るには、Shmoo Plotウインドウのメニューから、View → Summary... を選択します。

5.9 テストのセーブ

Shmoo Plotの設定と、得られた結果のサマリーを保存するには、Shmoo Plot ウインドウのメニューから、File → Save As... を選択し、ファイル名を指定して、OKをクリックします。

5.10 IMS Shmoo の終了

Shmoo Plot を終了するには、Shmoo Plotウインドウのメニューから File → Exit を選択します。



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