6. ストリーム出力

  1. GDS-IIファイルのエクスポート

    本実習で作成した設計したデータは、Open Access形式と呼ばれるCADツール業界で標準化されたフォーマットで保存されている。しかし、半導体業界では、レイアウトデータを受け渡すための標準フォーマットとして、GDS-II形式(Streamデータとも呼ばれる)が利用されている。従って、VDECや半導体メーカにデータを送るときは、GDS-IIに変換する必要がある。また、殆どのCADツールで読み込めるため、CADツール間でデータを受け渡す場合にも便利である。

    1. CIW(virtuosoの起動時に表示される横に長いウインドウ)のメニューより、[File] → [Export] → [Stream...]を選ぶと、XStream Outフォームが表示されるので、下表のように入力する。
    2. さらに、More Optionsボタンをクリックして、表示されたフォーム上左枠で、Generalをクリックし、Stream Version = 3 を選択する(データ形式のバージョンは、製造メーカに依る)。
    3. Translateボタンをクリックする。

    Translation completed. '0' error(s) and '0' warning(s) found. が表示されたら成功。多少 warning が出る場合もあるが、無視してよい。

    Stream FileMUX2.gds
    Libraryic1
    Toplevel Cell(s)MUX2
    Viewlayout

  2. GDS Viewerによる確認

    GDS-II形式のテータを表示、編集できるツールを持っていると、レイアウトのチェックやレポートの作成に便利だ。パソコンで動作するGDS Viewerがベクター等で無料配布されているので、自宅でレイアウトを見たい人はダウンロードして使ってみよう。

    Fig.6.1
    GDS Viewer表示例

  3. レポート提出用データの保存

    vlsi> cd  ~/ic1
    vlsi> mv  MUX2.gds  layout01.gds
    vlsi> cp  layout01.gds ic1_bbb_cccc/
    ただし、bbbは名列番号、ccccは姓(ローマ字、文字数は任意)とする。
    


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