科目概要


ディジタル回路にアナログ回路やアナログ-ディジタル変換回路を組み込むことにより,無線通信,音声・画像処理,センサ等といった現代のシステムに必須の機能を付加することができます。本講義では,アナログ回路の動作モデルとディジタル回路を組み合わせたサブシステムレベルの回路設計を学びます。従来は、トランジスタレベルのアナログ回路から開始して次第に大規模な回路を組み上げ、最後にディジタル回路と結合させるボトムアップ的手法で設計するのが一般的でしたが、近年は回路の複雑度が著しく増大しているため、アナログ回路やディジタル回路の詳細には入らず、トップダウン設計手法回路設計が行われます。本講義では、時不変線形システムの数式表現である伝達関数を、アナログ回路やディジタル回路に翻訳し、HDL(ハードウエア記述言語)を用いた回路動作モデルによりシミュレーションを行うところまでを具体的に学びます。ここまで理解すれば、ディジタル回路は論理合成ツールで実装可能となり、アナログ回路はIPを利用して組み立てることができます。また、同じ処理内容を、ディジタル回路、アナログ回路、ソフトウエアにより実装できるようになるため、自由にシステムアーキテクチャを操ることが可能です。

お知らせ


  • ar8.gif2014年度講義スケジュールと教科書対応箇所(作成中)

質問と回答


質問は、できるだけ講義時間中にお願いします。Twitter/KCircuitsでも受け付けます。オフィースアワーは、原則として講義実施曜日の午後17:00以降とします。

講義資料のエラー情報


資料のバグを発見した人は報告して下さい。タイプミスなどは5点、内容の誤りは10点を期末テストに加点します。

  • [注意] 講義資料内で表記を統一したいので、カタカナ表記の揺らぎについても報告して下さい。ただし、修正後の表記が正しいということではなく、時代や発行学会や省庁によっても異なるため、世の中には、いろんな表記が通用しているということは承知しておいてください。

講義資料


講義時までにダウンロードして持参して下さい。ただし、著作権保護のため、一部の写真等は表示されません。

  • 第0章 講義案内
    • 0.1 講義案内(印刷物を配布)
  • 第1章 RF/AMS LSI設計の概要
    • ar8.gif1.1 アナログ回路の役割と設計フローの概要
  • 第2章 アナログ要素回路
    • ar8.gif2.1 ミクストシグナル回路の階層構造
    • ar8.gif2.2 要素回路の機能
    • ar8.gif2.3 OPAとOTAの周波数特性
  • 第3章 HDLによる回路のモデリング
    • ar8.gif3.1 Verilog-AMSの概要
    • ar8.gif3.2 Verilog-Dによる動作モデリング
    • ar8.gif3.3 Verilog-Aによる動作モデリング
  • 第4章 伝達関数の回路表現
    • ar8.gif4.1 伝達関数と周波数特性
    • ar8.gif4.2 ブロック図による伝達関数の表現
    • ar8.gif4.3 離散時間回路の伝達関数
    • ar8.gif4.4 RCアクティブフィルタ
    • ar8.gif4.5 SCフィルタ
  • 第5章 オーバーサンプリング・コンバータ
    • ar8.gif5.1 オーバサンプリング
    • ar8.gif5.2 ノイズシェーピング
    • ar8.gif5.3 デルタ-シグマADC
    • ar8.gif5.4 オーバサンプリングDAC
    • ar8.gif5.5 高次デルタ-シグマADCとバンドパスデルタ-シ グマADC
トップ   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS