実測での一般的注意

電気計測の一般的注意

  1. 計測器の入力・出力インピーダンスが計測に影響を与えないことを確認しておく
  2. 計測器の測定レンジと精度を確認しておく
  3. 外来雑音を受けないように配線する
  4. 配線とコネクタの接触抵抗、シャント抵抗、インピーダンス整合(高周波の場合)などの誤差について考慮する
配線に関する一般的注意
  1. 微小電圧、微少電流を測定する場合にワニ口クリップは厳禁
    微小電圧や電流を測定するときは、接触面積の大きいスペードラグやワイヤーのはんだ直付けにしてください。点接触だと熱起電力が発生します。
  2. 低インピーダンスの配線は磁気誘導に注意
    電源の+/-配線は、より線(2本の導線をよじって作る)や並行ケーブルを使用してください。+/-間に磁界が通ると誘導起電力が発生します。
    配線にループを作らないでください。特にGNDラインは、配線が複雑になるとループしやすくなりますので、回路基板や測定器のGNDを1点に集めるようにしてください。
  3. 高インピーダンスの配線はシールドを行う
    増幅回路の入力信号などの高インピーダンスの配線に微小な信号を通す場合は、同軸ケーブルを使用してください、特に微小な信号でなければ、より線でもかまいません
    特に微小な電流を測定する場合は、シャント抵抗(配線やコネクタのリーク)に注意し、必要ならリークを防止できるトライアキシャルを使用してください(信号/信号と等電位のシールド/GNDのシールドの3層構造になったシールドのことです)
  4. 高利得増幅回路の直流測定では、配線を短くし、バイパスキャパシタを付ける
    配線等から入力端子にフィードバックして発振を起こすため、電源端子だけでなく信号ラインにもバイパスキャパシタを付けて交流信号を除去します
  5. 測定をする際に、ブレッドボードを使用するのは問題外です。せめて、ユニバーサル基板を使用しましょう


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