WAVファイルの入出力

WAVファイルを入力信号としてTransient解析を行ったり、シミュレーション結果をWAVファイルに出力することができる。回路間での波形の効率的な受け渡し方法としてWAVファイル入出力インターフェースが実装されていると思われるが、実音声データを入力することもできる。実音声を入力信号としてシミュレーションを行う場合は、実音声のサンプリング数が膨大になるので、簡単な回路でもシミュレーションにはかなりの時間がかかることに注意。

WAVファイル入力

電圧源にファイル名を与えることにより、回路図に接続する。Vref = +/-1V となるようだ。

  1. WAV形式のファイルを回路図データ(.asc)ファイルと同じディレクトリに置く(パスを指定しない場合)
  2. 回路図に電圧源を配置
  3. 電圧源の電圧値を左クリックまたはシンボルをCTRL+右クリックで、Value欄に wavefile=読み込みファイル名 を入力
  4. Transeint解析の設定タブで、Stop Time = 音声ファイルの時間、Maximum Timestep = 1/ビットレート を設定し、入力波形よりシミュレーションが高精度になるようにする
    ビットレートは、ファイルのプロパティ(詳細タブ)で調べることができる。この例では、1411kbps より、0.708us 以下のタイムステップを設定している。
  5. Transient解析を行うと音声ファイルが読み込まれる


WAVファイル出力

.wave 命令により、ビット数、サンプリングレート、チャネルを指定して出力する。Vref = +/-1V となるようだ。

  1. SPICE命令ボタン(.opボタン)で、.wave命令を入力し、回路図エディタに配置
    .wave 出力ファイル名 bit数 サンプリングレート 電圧(左チャンネル) 電圧(右チャンネル)
    32bit, 4.2GS/sぐらいまで設定できるようだ。当然、音声としては再生できない。
  2. シミュレーション中にデータが書き込まれていく。
    途中でシミュレーションを止めると、途中まで書き込まれる


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