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開発環境の構築 (Windoews + HAM版)

Visual HAMという統合開発環境を利用する方法です。

*注意書き

開発ツールには、使い方によっては違法となるものも含まれています。著作権侵害には特に注意してください。

*開発環境のダウンロード

コンパイラ(gcc)やエミュレータ(VBA:VisualBoyAdvance)が含まれた統合開発環境(HAM Devkit)をインストールします。上記リンク先で"HAM 2.8 for Windows (Freeware edition)"を入手してください。開発用ライブラリも付いていますので、手軽に開発を開始することができます。しかし、ライブラリを使いこなすためには、結局、GBAのハードウエアを理解し、ライブラリ関数やヘッダーの内容を読む必要があります。

*開発環境のインストール

エミュレータ(VBA)は、単独でも動作します。c:\HAM\tools\win32\vbawin.exeがインストールされているので、どこかにショートカットを作成しておくと、すぐに作成したゲーム等を実行できて便利です。

*設定ファイルの変更

このままの環境だと少々扱いづらいので、設定ファイルを変更します(設定ファイルはこちら)ダウンロードしたファイルを解凍し、先程インストールしたフォルダ(HAM)の内容を上書きしてください。変更の詳細は同梱したreadme.txtファイルをお読み下さい。

*統合環境の動作確認

以下は、クイックスタートのページに示した内容を統合環境HAMで実行した場合の例です。HAMを使用して開発を行う人は、クイックスタートのページはスキップしてかまいません。

  1. プロジェクトの作成

  2. コンパイルと実行
  3. ソースコードの修正
  4. VBAが自動的に起動して、流れるタイルを見ることが出来れば成功です。
  5. 実際の開発では、プロジェクトを作成したら、テスト用の main.c が自動作成されますので、これを消して、新しいコードを入力すると便利でしょう
*エミュレータ

エミュレータ(ゲーム開発者はエミュと呼んでいる)は、ハードウエアをソフトウエアでリアルタイムに模倣します。開発したプログラムの動作やメモリ内容ををPC上で確認できるので、デバッグに必要なツールですが、ネットに流通している違法コピーソフトを実行できるため、ゲームメーカでは流通を認めていないようです。ゲーム機のエミュレータを違法とするか否かは、微妙な線のようです。本実習では、VisualBoy Advance というものを使用します。このエミュレータは、GB, GBC, GBA のプログラムが全て動くそうです。 操作例:

参考URI:
VisualBoyAdvence公式ページ
エミュレータ情報局

*グラフィクス開発支援ツール

C言語の図形描画関数で複雑なCGを作成したり、高速描画するには無理があります。そこで、ゲーム機には専用の高性能グラフィクス・ハードウエアが用意されています。高度なCGは、このグラフィクス・ハードウエアを直接制御することにより実現されます。GBAのグラフィクスは、8x8ドットのキャラクタにより画面を構成するタイルモードと最大240x160ドットのビットマップモードがあります。タイルモードでは、仮想画面が使用できます。さらに、高速動作が可能な、各種サイズのオブジェクト(スプライト)も使用可能です。

グラフィクス・データの作成方法については、こちらのページを参考にしてください。

参考URI:
GBADEV.org

*書き込みツール

PCやWS上で開発したプログラムを、ゲーム機のメモリに転送して実行させたり、書換え可能カートリッジ(ブランクカートリッジ)に書き込むデバイスおよびソフトウエアです。このツールも市販のROMカートリッジのソフトをコピーするために使用できるため、大っぴらには流通していないグレイマーケット品ですが、ネット販売等を通じて入手可能です。ここでは、ブートケーブル USB という書込みツールとフラッシュアドバンスという書込み用カートリッジを使用します。

こちらのページからデバイスドライバとdevman_usb_v354.exeをダウンロードします。c:\HAM\の下に、GBAtools ディレクトリを作成して、devman_usb_v354.exe をコピーします。適当な場所にショートカットを作成しておきましょう。同社のページのドライバのインストール手順に従って、ドライバをインストールしてください。

devman_usb_v354.exeは、ROM上に複数のアプリを格納しメニューから選ぶマルチROMカセットの作成も可能です。作成の方法は、こちらのページを参考にしてください。

参考URI:
GBAゲーム開発の部屋


お問い合わせはこちらまで: kitagawa@is.t.kanazawa-u.ac.jp

(c) Kanazawa Univ., 2004