1998年 10月 |
10月3日、嵯峨井氏よりツマグロヒョウモンの発生地の調査に行くので一緒に来ませんかという連絡があり、百万石蝶談会の嵯峨井氏、松井氏、久慈氏の調査に同行しました。同会の笹川氏により発見され、嵯峨井氏により発生が確認された金沢市内の産地へ直行。驚くほどたくさんのツマグロヒョウモンをフィルムに収めることができました。
1998年 9月 |
私の方は、今年は一向に撮影に出かける時間が無く悶々としておりますが、嵯峨井氏によると、8月14日に採卵されたツマグロヒョウモンは、50頭のうち9頭が蛹化、その内、9月17日までに、2♂、2♀が羽化したようです(速い・・・ @_@)。しかし、以前の経験(11月〜12月)では、羽化率100%であったとのこと。
さらに、今年は石川県内でツマグロヒョウモンが異常に発生しているということでした。発生地も確認されており、蝶談会の会誌「翔」にツマグロヒョウモン特集が組まれる予定。
1998年 8月 |
嵯峨井氏によると、14日ツマグロヒョウモンを 6羽目撃。そのうち雌を1羽採集して蝶談会松井氏が強制採卵に成功、翌日100%孵化したそうです。ヒョウモン類には雑種がいるそうですが、孵化率が高い場合、雑種の可能性はないそうです。尤も、ヒョウモンを飼育するのは餌(菫)集めが大変なようですが。ツマグロヒョウモンが石川県で繁殖しているのかどうかははっきりしていなかったようですが、少数ながら毎年同じ場所で複数の人に発見されるようです。
また、石川県でのミヤマカラスアゲハの第3化を確認するため、河内村へ通っているとのことでしたが、オロロ(虻の方言)の大襲来に難儀しているようです。例年ならオロロは真夏の2週間ほどでいなくなるそうですが、今年はまだいなくならないとのことです。
1998年 7月 |
1998年 6月 |
私は5月以降非常に忙しくなり、全然撮影に出かけられなくなりましたが、嵯峨井氏より、蝶の観察および採集報告が送られてきました。特にミスジチョウが大発生しており、天候不順によるものではないかということでした。また、6月8日には、エゾミドリがテリトリーを張っており、これも金沢では異常に早いそうです。6月後半は、天候が悪く撮影はだめだということでした。
6月8日 白峰村 | |
---|---|
ヒオドシチョウ 2 | テングチョウ 多数 |
ヤマキマダラヒカゲ 1 | ミスジチョウ 1♂ |
イチモンジチョウ | アサマイチモンジ |
ツマジロウラジャノメ 2 | |
6月8日 河内村 | |
テングチョウ 多数 | ミスジチョウ 4♀ |
6月8日 鶴来〜金沢市 | |
アカシジミ 1♀ | ウラクロシジミ 4♂ |
エゾミドリ 2♂ | |
6月13日 金沢市 | |
エゾミドリ 2♂ | ジョウザンミドリ ♂♀大乱舞 |
アカシジミ ♂ | ウラゴマダラシジミ ♂ |
ウラクロシジミ ♂♀ | アイノミドリ ♂ |
ウスイロオナガシジミ ♀ | |
6月14日 金沢市 | |
8時〜9時 アイノミドリシジミ-オオミドリシジミ-ジョウザンミドリシジミ乱舞 | |
6月21日 金沢市 | |
アイノミドリシジミ 1♂ | エゾミドリシジミ 2♂ |
フジミドリシジミ 1♂、20程目撃、 | ウラミスシジミ 2♀ |
1998年 5月 |
5月23日、河内村では、ミスジチョウを7羽発見とのこと。また、嵯峨井氏の友人が真っ黒な黒化異状型のイチモンジチョウを採集していたとのことです。その他、アサマイチモンジ、イチモンジ、アカタテハ、ルリタテハも発見されたようです。
今年は、アサギマダラの発生も異常に早いようです。 嵯峨井氏の記録によると、
4月12日 | 金沢市下谷 |
5月4日 | 石川県河内村板尾 |
5月10日 | 金沢市四坊高坂町 |
5月4日は、私も同伴しており目撃いたましたが、残念ながらシャッター速度の選択を間違えて撮影失敗。
5月5日は朝から暖かい非常によい天気だったので、卯辰山から夕日寺の方までマウンテンバイクで出かけてみました。卯辰山では多数のウスバシロチョウが舞い、田植えシーズンの夕日寺では、非常に多くの種類の蜻蛉やゲンゴロウを撮影しました。特に薄い茶色の羽をしたカワトンボが印象的でフィルムを大量消費。さらに、夕刻、クモガタヒョウモンが飛んでいるのを発見し、薮の中まで追いかけて撮影。
1998年 4月 |
4月に入って少し暇ができたので、嵯峨井氏にお願いして、ギフチョウの産地へ連れていってもらいました。4月4日は結構暖かい日で、午前9時ごろには、日の射し込む林の中でギフチョウが舞いはじめました。いくつかの産地を回ってもらいましたが、どこでも驚くほど沢山のギフチョウを見ることができました。スミレ色のシャツを着ていたせいか、昼ごろ山頂近くでお弁当を食べていたら、ギフチョウが周りに集まってきて私の背中に止まったりしていましたが、越冬後のヒオドシチョウの縄張りの中だったらしく、すぐにヒオドシチョウが追い払いにきました。普通は、午後になると林の高いところへ移動するそうですが、この日は、午後になっても結構沢山のギフチョウがスミレの花の蜜を吸っていました。
1998年 3月 |
今年は暖かかったのか、ギフチョウの発生が非常に早かったとのことです。尤も、3月中旬に急に雪に見舞われたため発生時期の予測は困難だったようです。嵯峨井氏によると 28日、29日には既に雄、雌ともにかなりの数が見られたそうですが、金沢で3月中に雌が見つかるのは珍しいことのようです。
1998年 2月 |