2.1 パッドとスルホールの設定

標準的なパッドの構造を設定するため、PCBEのインストールディレクトリにあるPCBE.INIファイルをテキストエディタで編集する。下の例は、秋田氏の設定例。LEはレイヤー番号、APはアパーチャ番号。アパーチャ番号は、実寸値ではなく、アパーチャ選択用の番号なので注意。

[PadDef] 以下のリストの追加記述内容 (ver. 0.4)
7:LE=1,AP=24|LE=2,AP=24|LE=5,AP=25|LE=6,AP=25|LE=8,AP=16
8:LE=1,AP=24|LE=2,AP=24|LE=5,AP=25|LE=6,AP=25|LE=8,AP=19
9:LE=1,AP=10|LE=2,AP=10|LE=5,AP=6|LE=6,AP=6|LE=8,AP=4
10:LE=1,AP=18|LE=2,AP=18|LE=5,AP=14|LE=6,AP=14|LE=8,AP=12
0.8mm径ピンのパッド(一般部品のピン)
1.0mm径ピンのパッド(太い部品のピン)
最小スルーホール用(細い信号ライン)
大きいスルーホール用(電源ラインなど)
[PadDef] 以下のリストの追加記述内容 (ver. 0.50以降)
19:LE=1,AP=24|LE=2,AP=24|LE=5,AP=25|LE=6,AP=25|LE=8,AP=16
20:LE=1,AP=24|LE=2,AP=24|LE=5,AP=25|LE=6,AP=25|LE=8,AP=19
21:LE=1,AP=10|LE=2,AP=10|LE=5,AP=6|LE=6,AP=6|LE=8,AP=4
22:LE=1,AP=18|LE=2,AP=18|LE=5,AP=14|LE=6,AP=14|LE=8,AP=12
0.8mm径ピンのパッド(一般部品のピン)
1.0mm径ピンのパッド(太い部品のピン)
最小スルーホール用(細い信号ライン)
大きいスルーホール用(電源ラインなど)
[ver. 0.50以降] オリジナルの設定とかぶらないよう、19-22番のパッドとして設定しておく。

各設定の構造図

Pad structure

[ver. 0.50以降] レイヤー名が、旧バージョンから変更されているが、レイヤー名は、勝手に変更しないこと。

レイヤ名の対応関係
レイヤー番号レイヤー名 (ver. 0.4)レイヤー名 (ver. 0.50以降)
1半田面パターン1パターン-A
2部品面パターン2パターン-B
3半田面(通常使用しない)シルク1シルク-A
4部品面シルク2シルク-B
5半田面レジスト1レジスト-A
6部品面レジスト2レジスト-B

2.2 部品との対応

パッドの孔径は、部品のリード/ピンより少し大きめにする。電力の大きい部品は、ノギスで足の太さを測っておこう(セクハラにならないように注意)。

パッド番号部品例
No.7(小パッド) 抵抗/コンデンサ/インダクタ(リード線型)
トリマ抵抗
トランジスタ/3端子レギュレータ
IC/ディップスイッチ(DIP型)
タクトスイッチ
オシロ/ロジックチェックピン
ピンソケット/基板コネクタ類
その他殆どのラジアル部品は、このパッドでいける
No.8(大パッド) 電線取付けターミナル
リード線の半田付けパッド

(参考)リード線を基板に半田付けすると線が切れやすいので、なるべくコネクタを使用する。例えば、DC電源は、基板用のDCジャック(ACアダプタを挿すやつ)を半田付けするようにして、電池を繋ぎたいときは、電池スナップ/電池ボックスにDCプラグを半田付けして接続する。コネクタ類は、多種多様なので、なるべく正確な寸法図を入手する。


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