付録: 直流伝達特性

フルカスタム設計では、IOレベルや閾値、電源電流を調べたいことがあります。PXIe-6570は、PPMU(Per-Pin Parametric Unit)を搭載しているため、全てのポートで電流、電圧の計測ができます。ただし、Digital Pattern Editorに、PPMUの電圧または電流を掃引する機能がないため、LabViewで、直流伝達特性を測定するVIを作成しました。使ってみたい人は、本ページの作者までご連絡ください。なお、LabViewによるPPMUの使い方については、LabViewで、[ヘルプ] - [サンプルを検索...] - [ハードウエア入力と出力] - [モジュール式計測器] - [NI-Digital Pattern Driver] - [NI-Digital PPMU Source and Measure.vi] にプログラム例があります。

  1. 操作手順

    1. Digital Pattern Editorで、ピン割り当てまで実行すると、ピン割り当て設定ファイル PinMap.pinmap がプロジェクトディレクトリに作成される
    2. PXIe-Digital_transfer.viをダブルクリックして起動
    3. 練習用デバイスのインバータを用いた場合の設定例を下記に示す

      [参考] Output Pin Name をY2に変更すると、バッファ動作となるので確認してみよう。

      PPMU Configuration

      注意点

      • Pin map file Path は、Digital Pattern Editorで作成しておいた PinMap.pinmapファイルを指定する。

      • Input Pin Name と Output Pin Name は、入力ピンと、出力ピンをそれぞれ1個づつ指定する。
        ピン名は、カンマで区切って複数指定可能だが、グラフ表示やファイルへのデータ保存は行われないため、VIを改造する必要がある。

      • Pin Names for for High, Pin Names for for Low は、'1'に固定したいピンと'0'に固定したいピンを指定する。カンマで区切って複数指定することができる。

      • Power Supply Voltageは、電源電圧を指定する。
        電源は、ピン名で指定するのではなく、上部のSMU欄のデバイス名で指定すること。

      • グラフの横軸は、PPMUの設定電圧。上側のグラフは、入力ピンと出力ピンの測定電圧を示し、下側のグラフが、電源から供給される電流を示す。

      • Step Voltageを小さく設定すると測定時間が長くなるが、利得の大きいデバイスの場合、Step Voltageを十分に小さくしないと、消費電流が過小評価されるので注意が必要。


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