4. レベルとタイミングの設定

  1. 変数の作成
    電圧レベルやタイミングの設定のときに使用する変数および初期値を定義します。

    1. Project File欄上部のNewボタン(+ アイコン)をクリック
    2. ドロップダウンリストから [Specifications] を選択
    3. 右欄のSection.Variable と Formula を下図のように設定
      変数は、Section.Variableの形式で表記されます。通常、タイミングに関するSectionはACとし、電圧、電流に関するSectionは、DCにします。Variableは、分かりやすい変数名を設定します。

      [参考] 練習用DUTに使用した74HC74 (DFF)は、非同期リセットのフリップフロップなので、クロック周期とは独立にリセット時間を設定するためにAC.ResetPeriodを用意してあります。

      Specifications

  2. タイミングの設定
    論理値に割り当てる波形とタイミングを設定します。

    1. Project File欄上部のNewボタン(+ アイコン)をクリック
    2. ドロップダウンリストから [Timing Sheet] を選択
    3. タイミングシートを下図のように設定する
      ダブルクリックするとドロップダウンリストが現れる欄と、変数または値を直接入力する欄があります。また、0usと入力すると、0 マイクロ秒に変換して入力されます。

      Timing

      タイミング設定項目の説明
      設定項目説明
      Nameパターン作成の際に参照するためのタイミング設定名。同時に使用する設定には同じ名前を付ける。例:CLKとCOUNTER_IO は、同じ周期で波形が異なっているが、同時に実行されるので、同じNameになる。
      Period波形の周期。
      Pin Item波形を割り当てるピン名(信号名)またはグループ名。
      Edge Multiplier1波形/サイクルと2波形/サイクルを選択。
      Drive Format波形 NR/RL/RH/SBC を選択。(下図参照)
      Drive Onノンドライブモード(計測器側が入力)からドライブモード(計測器側が出力)に切り替えるタイミング。論理値の衝突を避けるため、ノンドライブサイクルの直後にドライブモードを開始するまでの時間を指定する。また、SBC波形では、リターン値の切り替えタイミングにも使われる。
      Drive Dataサイクルが始まってからデータを出力するまでの遅延時間。
      Drive ReturnRL/RH/SBC 波形において、リターン値を出力するタイミング。
      Drive Offドライブモード(計測器側が出力)からノンドライブモード(計測器側が入力)に切り替わるタイミング。論理値の衝突を避けるため、ノンドライブサイクルの直前にドライブモードを終了させるまでの時間を指定する。
      Compare StrobeH/Lの判定を行うタイミング。

    Edge definition
    エッジの定義
    Waveforms
    波形の定義

  3. ピンレベルの設定
    IOピンの論理振幅や電源電圧などを設定します。

    1. Project File欄上部のNewボタン(+ アイコン)をクリック
    2. ドロップダウンリストから [Pin Levels Sheet] を選択
    3. ピンレベルズシートを下図のように設定する
      ダブルクリックするとドロップダウンリストが現れる欄と、変数または値を直接入力する欄があります。

      Pin Levels

      ピンレベル設定項目の説明
      設定項目説明
      Pin Itemピンレベル設定を適用するピン名(信号名)またはグループ名。
      VIHドライブモードにおける論理値'1'のドライブ電圧。
      VILドライブモードにおける論理値'0'のドライブ電圧。
      VOHノンドライブモードにおける論理値'1'の比較電圧。
      VOLノンドライブモードにおける論理値'0'の比較電圧。
      Termination Modeノンドライブモードにおける終端モード。
      High Z(高インピーダンス終端)/Vterm(50ohm終端)/Active Load(電流源負荷)から選択。
      VTERMVtermモード時のプルアップ/プルダウン電圧。
      VCOMActive Load時の電流ソース/シンクの切り替え電圧。
      IOLActive Load時の測定器のシンク電流。
      IOHActive Load時の測定器のソース電流。

  4. 設定の保存
    これまでの設定データを保存します。Digital Pattern Editor のメニューより、[File] - [Save all] 。


up