10. 入力信号の記述

アナログ信号の入力は、電圧源を接続するだけで実現できるが、周期性のないディジタル信号を電圧源を用いて作成するのには手間がかかる。ここでは、Verilog-HDLを用いてシミュレーション用の入力波形を作成する。

  1. Library Managerでtb_dac のconfig viewを開く。
  2. 回路図エディタが起動するので、メニューより、[Launch] → [Mixed Signal Options] → [Verimix]を選択する。
  3. さらに、メニューより、[Launch] → [ADE XL]を選択し、ADE XLを起動する。この際、Launch ADE (G)XLフォームが表示されるので、Create New Viewにチェックして、OKボタンをクリックする。
  4. ADE XLウインドウが起動したら、ツールバーよりCreate Test(黄色い歯車のようなアイコン)をクリックするか、[Create] → [Test...]を選んで、ADE XL Test Editor を起動する。
  5. ADE XL Test Editorのメニューから、[Setup] → [Simulator...]を選ぶと、Choosing Simulatorフォームが開くので、SimulatorとしてspectreVerilogを選びOKをクリック。spectreVerilogは、Verilog-AとVerilog-HDL(ディジタル記述)の両方に対応するオプションである。
    トランジスタを含む回路の場合には、さらに、ADE XL Test Editor のメニューで[Setup] → [Model Libraries...]を選びデバイスモデル・ライブラリの設定を行う(ここでは必要ない)。
  6. ADE XL Test Editorのメニューで[Setup] → [Stimuli] → [Digital...]を選ぶと、テキストエディタが起動する。入力ポートのリストが自動的に作成される。
  7. Verilog-HDLのテストベンチを追加記述する。ただし、モジュールの宣言は必要ない。信号の宣言とテストベクトルの記述だけを行う。
  8. ~/d/sample/verilog3/stimuli_dac.v の記述例を参考にして、テストベクトルを記述せよ。変数octの値により三角波の周期を選択できる。ここでは、oct = 3'b110程度でよいだろう。
  9. テキストエディタで、StimuliのHDL記述を保存してから終了する。

[参考] シミュレータによって、入力信号のフォーマットは異なる。spectreVerilogを設定していない場合は、ADE XL Test Editorのメニューから、[Setup] → [Stimuli] → [Digital...]を選ぶことはできない。


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